第3回サポーターズミートアップを開催しました

11月30日(土)に、京都市内の「遊子庵」にて海の京都サポーターズミートアップVol.3を開催しました!

今回のミートアップは「舞鶴の空き家問題」!

まずは実際に空き家でお悩みのクラフトカフェ代表取締役、田畑さんからのお話。

空き家問題を取り巻く世の中の状況から始まり、舞鶴というエリアでの空き家問題、お家が空き家となるに至った状況、親世代との価値観の違いなど、細かくお話をいただきました。

田畑さんのお話で興味深かったのは、親と子の世代では、家に対する価値観のギャップが大きくなりがちであるということ。

親世代からすれば、家は自分の人生そのものとも言えるほど自宅に思い入れがあるし、モノに対する「もったいない」の意識も強いけれど、子供世代にとってはモノを持つことはコストであり、リスクであるという意識すらあって、二つの世代の差は思ったより大きい。

この意識の違いをどうやって合わせていくかが、実はいちばん大きなハードルになるという事が、お話をお伺いして良くわかりました。

そして株式会社大滝工務店の大滝さんからは、宰嘉庵(さいかあん)を始めとして、これまでに取り組んできたリノベーション事例から始まるお話。

大滝さんは様々な建物を手掛けられてきていますが、その多くは単に商売の為だけではなく「素晴らしい家や街並みを後世に残したい」という想いが起点になっている事が印象的でした。

地域で空き家を活用することは、都会に比べるとビジネス・家賃収入という視点からは間違いなく不利だと言えます。それでも家を残す判断は、利益だけではなく、地域や家を「残したい」という思い入れで駆動しないとうまくいかない。

これは大滝さんのように企業として家に関わる方でも、田畑さんのように個人として家と関わる場合でも同じ、という事がよく分かりました。

大滝さんからの「空き家問題に直面した際のアドバイス」は、とにかく放置しない事だそうです。

田畑さんもおっしゃられてましたが、空き家の残置物の処分は本当に大変なのだそうです。田畑さんの場合はしっかり処分を進めておられますが、もしそのまま放置しておくと家はどんどん劣化してしまい、取り返しがつかなくなります。

家を残したいのであれば、すぐに動いて手遅れにならないうちに相談する、というのが一番大切とのことで、大変勉強になりました。

今回のミートアップは2時間で組んでみましたが、お二人のお話の密度が高く、結果的に掘り下げてディスカッションするための時間があまり取れなかったのが反省点です。ワイワイガヤガヤのディスカッションをゆっくりできるように、時間の設定などは今後改善していきたいと思います。

今後も折をみてこんな感じのミートアップを開催していきますので、興味のある方はぜひ会員登録してみてください。